自分の未来は自分次第
変化、合併、買収、リストラが続くこの時代の中で、シェークスピアが「ジュリアス・シーザー」の中に記した一節を思い出さずにはいれません。「人生には潮の満ち引きのように浮き沈みがある。 潮が満ちる時には富に導かれ、潮の引く時には人生の航海の全てが浅瀬に乗り上げみじめに終わる。」人はたいてい、個人的な危機状況に陥らないと、叡智が生 まれ育たないものです。職を失った万有製薬とファイザーの元社員には、これがいくらかの慰めになるかもしれません。どちらの会社も、解雇は単にグローバル 市場の影響を受けたものだと言いますし、またどちらも問題の一端を担っていました。医薬品の臨床開発の取りやめ、特許の有効期限切れ、そしてこの大手製薬 会社のどちらもが訴訟問題に直面していました。では、これによって個人個人はどのような影響を受けたのでしょうか?この状況下でリストラにあった中間管理 職や取締役の中で、いったい何人の人がこれを「転職の絶好のチャンス」だと受け止めることができたでしょう?各々のキャリアに関しては、私の考えはいつも同じです。自分のキャリアは、上司が決めるのではなく、「自分で決めるもの」なのです。各自の運命をコント ロールするのは、その人自身です。自分をひとつのビジネスとして捉えることで、自分の人生を意識的にコントロールするようになります。心理学者は、自信と は、各自が自分の人生をコントロールする度合に直接比例すると認めています。前向きな思考を持ち、積極的に時間を費やして能力の向上を図ったり、大学院に 通ったりすることが、自分自身を最も優位な立場におく一番簡単な方法でしょう。
何よりも、柔軟性を持ち、変化に適応することに前向きでなければいけません。自分のキャリアを正しい方向に向けておくために、私たちができる4つの簡単な ポイントがあります。
1. 5年後に、自分がどうなっていたいかという明確なビジョンを持ち、その目標と目標達成予定日を毎日書き留める。
2. 自分自身を「能力と時間を提供するビジネス」として捉える。
3. 講座などを受講して、常に向上を図る。
4. 柔軟性を心がけ、計画を実行する。
多くの人が変化を恐れていますが、ひとつだけ確かに言えることがあります。それは12ヵ月後には、あなたの会社は必ず変化しているということです。製品は 入れ替わり、同僚やチャンスも同じように変わってゆきます。毎日の生活の中では、人生には何の変化もないように思われます。しかし、12ヶ月間の時間を戻 して考えてみるだけで、世の中が常に変化していることに気が付くでしょう。12ヶ月前、インターネット界の寵児であったライブドアの堀江貴文氏が逮捕され るとは、誰が予想できたでしょう?
既に多くの人によって、目標設定とその重要性があらゆる試みで説かれてきました。しかし、実際に紙とペンを用意し、自分の人生で本当に求めているものは何 かを書き出したことがある人は何人いるでしょう?セールストレーニングの第一人者ブライアン・トレーシーは、その著書『ゴール』の中で、自分の人生におい て、いったい何が欲しいのか、そしてそれをいつまでに実現させるのかを見極め、その目標を毎日達成期限付きで書き出すことを奨めています。もしあなたが将 来に不安を抱いているのなら、正に今こそ自分の人生の主導権を握り、目標を立てるチャンスです。
人生には、目前の危機を避けて通れない時もあります。しかし、それがより明るく、より良い未来に進むきっかけになるかもしれないのです。
シェークスピアの「ジュリアス・シーザー」に登場するもうひとつの有名な一節もまた真実を語っています。「人間は、時として運命の支配者となることがあ る。ブルータスよ、失敗は運命のせいではなく、我々自身の責任なのだ。」
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